冷熱を利用した大気中二酸化炭素直接回収技術(Cryo-DAC)とは
NEDO
ムーンショット型研究開発事業においての研究
Cool Earth
(1)温室効果ガスを回収、資源転換、無害化する技術の開発
2030年までに、温室効果ガスに係る環境技術を開発し、ライフサイクルアセスメント(LCA)の観点からも有効であることをパイロット規模で確認(ムーンショット型研究開発事業サイト)
冷熱を利用した大気中二酸化炭素直接回収技術(Cryo-DAC)とは
Cryo-DAC システムでは、吸収塔と再生塔からなる化学吸収法をベースとし、再生塔の後段に未利用冷熱を利用して CO2を固化(ドライアイス化)する昇華槽を設ける。昇華槽内でCO2をドライアイス化することにより、再生塔をポンプレスで減圧できるため、吸収塔と再生塔を常温付近で運転することが可能となる。これにより、外部から新たなエネルギーを投入すること無く、圧力スイングのみで純 CO2を回収する点が本技術(Cryo-DAC)の特長である。
先行開発された大気から希薄な CO2を分離・回収する技術では、アルカリ溶液や吸着剤を用いて大気からCO2を回収した後に昇温することで純 CO2を再生する方法である。温排熱が利用できない場合は、温熱を発生させて再生工程に供給することが必要となり、化石燃料を利用する場合には、新たな CO2の発生が問題となり、また、再生可能エネルギーを利用する場合には、適地制約や出力変動が問題となる。
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Cryo-DACについて 液化天然ガス(LNG)などの未利用の冷熱を活用して、大気中CO2直接回収
参照:Cryo-DAC HP 提供:(名古屋大学 則永 行庸さま) |
冷熱を利用した大気中二酸化炭素直接回収技術(Cryo-DAC)の開発について
東京理科大学は、 2021年から国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と「ムーンショット型研究開発事業に係る業務委託契約を締結し、プロジェクトマネージャーである名古屋大学大学院工学研究科 則永行庸教授の指揮の下LNG(液化天然ガス)の未利用冷熱による大気中の CO2 直接回収技術の研究を開始しました。
プロジェクトの体制と分担
・名古屋大学大学院工学研究科
則永 行庸教授(プロジェクトマネージャー)
再委託先として、日揮、東京大学大学院工学系研究科(伊藤研究室)
・東邦ガス株式会社
再委託先として、中京大学、東京大学大学院総合文化研究科(苷蔗研究室)
・東京理科大学(田中優実准教授)
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