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プレート式熱交換器内部における熱流動特性の観察が可能に

事例シリーズ|フロントランナーへのご提案

達成成果
これまで未解明であった、熱交換器内部の詳細な熱と流れの可視化

KEYWORD
#超高性能熱交換器を実現し社会実装したい
#未解明な現象を観察したい
#既存形状を正確に可視化したい
#製作に最適な形状や加工方法検討から相談したい
#実際の運転条件で観察したい
#高透明、高品質な可視化を行いたい

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お客様のイメージを重視した設計製作アプローチで、
未解明な現象の観察が実現

STEP UP SUPPORT

ステップアップをご支援いたしました


基礎研究 応用研究・開発 製品化 事業化
1 2 3 4 5 6 7 8 9
基礎
理論
単機
実験
ラボ
スケール
パイロット
スケール
実証
実験
試作品
製造
量産
体制
市場
投入
ビジネス
展開

ご依頼企業
兵庫県立大学
大学院工学研究科工学専攻機械工学分野
廣川智己様

テーマのご紹介 熱交換器の伝熱性能評価・性能向上


カーボンニュートラルの達成に向け、省エネルギー化が求められる一方で、AIや半導体技術の急速な進展にともない、エネルギー消費量は増加の一途をたどっています。このため、熱エネルギーを効率的に活用するための技術が強く求められています。廣川様は、熱マネジメントの鍵となる熱交換器の性能を飛躍的に向上させることを目指しておられます。
詳細はこちらをご覧ください

兵庫県立大学 工学部 廣川智己教授 研究室紹介

研究内容

冷媒観察流路の製作

冷媒観察流路
アセンブリ画像

廣川様ご所持のユニットに組み付けてご使用いただきました

取得したデータの様子

Why NIIGATA

ニイガタが選ばれる理由


ニイガタでは、前例のないテーマに挑むフロントランナーの皆様をご支援させていただいております。今回は、超高性能熱交換器の研究における未解明な現象であったプレート式熱交換器内部における熱流動特性の観察をご支援させていただきました。実現までのアプローチと、ご担当者様インタビューをご紹介いたします。

 

APPROACH

try and errorの実践


未解明現象の観察に向けて、お客様ご想定の実験条件を実現する設計製作アプローチにて伴走させていただきました。

仕様概要
■設計圧力:0.3MPa
■材質:ポリカーボネート
■使用流体:冷媒
求められた性能要件
■加工性と形状正確性の両立:実際のプレート式熱交換器と同様の形状で現象を観察することを目的に、加工上の懸念点をご相談しながらモデル化と製作を行った。
■高透明度:気液界面の様子をハイスピードカメラで撮影可能とするため、ポリカーボネートでありながら高透明仕上げとなる研磨を行った
■既存ユニットとのアセンブリ:穴位置のずれなどなく組み付くか、図面上の確認を行った。

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to be continued:お客様の研究開発前進を目指し、ニイガタは伴走を続けます

INTERVIEW

「やってみないと分からない」に伴走する


「なぜニイガタだったのか?」「ニイガタの強みはどこなのか?」
今回のご依頼の動機には、フロントランナーとしてどのような試行錯誤があったのか。廣川様にお伺いいたしました。

Q ニイガタへの依頼を通して解決できた課題や、達成できた成果等について教えてください。
A 研究では、冷媒を使用するため、樹脂の材質として耐性のあるポリカーボネートを選定しました。
このポリカーボネートの透明度を確保に関しての多くの知見を持っておられるニイガタ様のご協力を頂きました。
十分な透明度が確保されたおかげもあり、内部流動の高速度カメラでの撮影が実現できました。

Q 特に「やってみないと分からなかった」ことを教えてください。
A 熱交換器内部の流動現象がどのようになっているのか、特に伝熱性能を左右するプレートの局所の冷媒の偏りや沸騰・蒸発の形態はよく理解されておりません。
本研究で実施した局所の伝熱性能と気液挙動の同時計測によって初めてデータを取得することができました。

Q ニイガタの提案で、特に印象に残っていらっしゃる内容はありますか。
A 納品された可視化ブロックの透明度が大変印象的でした。
これまで経験してきたポリカーネート製ブロックと比べ、複雑な表面の形状加工を施しているにもかかわらず一様に十分な透明度が確保されており、問題なく実験ができると確信しました。

Q ご依頼にあたって、当初の懸念などはありましたか?
A 依頼時点での形状の寸法指示が複雑で、実現したい形状の寸法指示について、さらに内部流動観察に十分な透明度を得るための図面指示の仕方に関する知見を持ち合わせておらず、意図が伝えられるか懸念がありました。
しかしながら製作までに密にコミュニケーションをとっていただき、懸念点が解消できました。

Q 今後ニイガタに依頼をしてみたいこと・もしくはニイガタの推しポイントを教えてください。
A さらに伝熱性能の向上につながる可能性のある複雑な流路形状での内部流動の可視化にチャレンジしたいと考えています。
ニイガタ様は、オーダーメイドの可視化用試験部の製作に多くの知見をお持ちのですので、今後も難度の高い製作の相談をお願いしたいと思います。

豆知識

プレート式熱交換器とは?

エアコン、給湯器、自動車などの身近なものから、発電所や製造ラインなどの規模の大きいものといった幅広い場面において、加熱や冷却といった熱エネルギーの輸送が重要です。プレート式熱交換器は、この熱輸送を担う機器のひとつであり、コンパクト製に優れる点で、これからも広く用いられる機器です。

気液界面とは?

熱交換器ではおもに流体から別の流体へ熱を伝える役割があります。この流体が熱交換されながら流れる場合、液体(もしくは気体)のまま流れる場合だけではなく、液体が蒸発(もしくは凝縮)しながら流れる事もあります。この蒸発・凝縮をともなう流れでは、気体と液体の境界となる面「気液界面」があり、この気液界面の動きが熱交換器の熱流動特性を理解するのに重要です。

熱流動特性とは?

伝熱現象はおもに「熱伝導」「対流」「輻射(放射)」の3つの形態によって整理されます。プレート式熱交換器では、「対流」が伝熱性能を予測する上で重要です。「対流」を理解するためには、流体がどのように流れるのか、その流れが生じた場合に熱がどの程度伝わるのかを知ることが伝熱性能予測に求められます。この流体の流れと熱の流れの特性を合わせて私たちは「熱流動特性」と呼んでいます。

公開:2026.9.25|執筆:ニイガタ広報チーム|お問い合わせ:TEL 045-580-3181
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